独特の香り成分をもち、好き嫌いがはっきり分かれるパクチー

少し前までは、苦手だと答える人が多かったパクチーですが、ここ数年で様相が変わってきました。
一部の店舗でしか購入できなかったパクチーが、身近なスーパーにも陳列されるようになり、いつでも手に入れられるように。

野菜やハーブとしてだけでなく、ドレッシングやスナック菓子、さまざまな加工品にもパクチーフレーバーが登場。
数年前までは考えられなかったような人気ぶりです。

パクチーを愛する人々は自らをパクチストとよぶ

タイ料理やベトナム料理が好きだということもあり、私は大のパクチー好き。
レストランではトッピングに使用するパクチーを「追パク」します。

パクチー好きとしては、一連のこのブームは大歓迎!
以前はスーパーなどで置いてあるものも売れ残りが多く、鮮度に問題があったりしてがっかりすることが多かったのですが、今は新鮮なパクチーがお手ごろ価格で入手できるようになりました。

パクチーについて記事にまとめたいと思いながら、なかなか取材先とタイミング合わなくて、先延ばしになっていましたが、「月刊フードジャーナル」4月号でようやくご紹介できました。

健康志向や美容への関心の高い女性の心をとらえたパクチー

パクチーはセリ科コエンドロ属で、原産地は地中海沿岸地域。
日本ではタイ料理やベトナム料理などの東南アジア料理で親しまれていますが、中国では香菜(シャンツァイ)とよばれ、ヨーロッパや中南米でも料理には欠かせないハーブです。

英語ではコリアンダーというよび名もありますが、こちらは種や乾燥させたものを指します。
スペイン語ではシラントロといい、スペイン語圏からの移住者の多いアメリカでは、コリアンダーとともにシラントロという名前も浸透しているようです。

パクチーにはビタミンA、B、B2、C、鉄分などが含まれています。アロマテラピーの精油にも用いられ、胃腸の調子を整えたり、リラックス効果も期待できます。食べた時に、鼻腔から頭に抜ける香りは、好きな人にとってはたまらなくさわやか!

アンチエイジング対策やデトックス効果にも注目が集まり、健康や美容に関心の高い女性の心をとらえたことも、パクチーブームを支える要因といえますね。

パクチーブームは本物なのか?

東南アジアなど、暑い地域で好んで食べられているイメージですが、強い日差しを浴びすぎるとすぐに花が咲いてしまいます。乾燥が苦手なのに、雨が降って土が葉にかかると病気にもなりやすいという一面も。

パクチーブームの到来で、商品が飛ぶように売れているのでは??と生産者さんに聞いてみると、案外そうでもないとのこと。直接取引で大手スーパーなどの青果コーナーや直売所では、売れ残る日もあると話してくださいました。

爆発的な人気になっているのかと思ったら、苦手な人にとっては、やはり手を出しにくいハーブなのかもしれません。
どうしても、においが克服できない、という声も聞きます。よくいわれるような虫のにおいは、誰かの感じた印象が一人歩きして、「そんなにおいらしいよ」というイメージだけが伝わってしまって、食べず嫌いのかたが多いのではないでしょうか。あ〜ぁ、もったいないことです。

鶏だんごにパクチーを入れて、簡単煮込み料理

生のまま食べるのに抵抗がある人にも、おいしく食べていただけるように、鶏だんごスープを作ってみました。

パクチーを細かく刻み、鶏ミンチと塩、片栗粉を入れて鶏だんごを作り、鶏がらスープに季節の野菜などを入れて煮込みました。仕上げには少ししょうゆも入れています。鶏がらスープの代わりにお出汁を使ってもおいしいです。香りもやわらぎ、食べやすいですよ。

鶏だんごは他にもえのきをこまかくしてかさ増ししたり、しょうがやねぎ、にらなどを入れてもおいしいので、よく作ります。アレンジはいろいろできるので、ぜひ鶏ミンチを活用してみてくださいね。私はもも肉よりもさっぱりとした胸肉を使うことが多いです。

2016年には「今年の一皿」にも選出されたパクチー料理

食にまつわる調査・研究をおこなうぐるなび総研は2016年の世相を最も反映した一皿として「パクチー料理」を選出しました。

パクチーは料理の香りづけや彩りなど、付け合せのイメージが強く、主役になることはあまりない印象ですが、日本でのブームを見ていると、パクチーそのものを楽しむメニューもたくさん登場しています。

大のパクチー好きの私も、たっぷり使って食べるのがお気に入りです。冷しゃぶにパクチーと好きな野菜を入れ、レモン、ナンプラーでサラダ風にアレンジ。先日参加したアンチエイジングセミナーで教えていただいたアマニ油をさっと回しかけていただきます。

日本で栽培されているパクチーは、比較的クセの少ないマイルドなものが多く、食感もやわらかで、これまで苦手だと思っていた人も気軽に食べていただけるのではないでしょうか。先入観を捨てて、ぜひ食べてみてください。新しい味覚の扉を開くことができたら、きっともっと楽しくなります。

そして、パクチー好きのパクチストとしては、このブームが一過性でないことを祈りたいです!

 

 

 

 

 

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